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長崎女子短期大学


学 報


卒業記念特集号
Glitter
真珠のように光り輝く学苑の意
第53号  2009年 3月15日発行
広報委員会:
吉村 宗司 金松 敏信
小林小夜子 古賀 克彦
高井 達司 板倉 陽一

井手口千春
〒850-8512
長崎市弥生町19番1号 長崎女子短期大学
 Tel 095-826-5344 Fax 095-826-4772



飛翔せよ!! 長崎女子短期大学卒業生 学長 江副功
学長  江副 功
 みなさんのご卒業に対し,心からなる祝福を送ります。

学位記の重み
 ほとんどの卒業生が多くの試練に耐え,免許・資格を取得しての卒業です。それに加えて〝短期大学士〟の学位が授与されました。これは学校教育法が平成十七年に改訂され,短期大学を卒業するということは,国際的に通用する一定水準の教育を受け,知識・技能を持つと認められる者に与えられるという意味合いをもっているのです。短期大学は,大学のカテゴリー(枠内)に入っているとおり,短期集中型大学なのです。学位記を授与されたことに自信をもち,大いに胸を張っていただきたいと思います。

卒業とは,次への始まり
 ただ,卒業というのは「業を卒おえる」ということだけではありません。始まりも意味しています。今,短期大学を高等教育のファーストステージと呼んでいます。これからセカンドステージ,サードステージへと飛翔してほしいという願いが込められたことばなのです。 みなさんには限りないステージがあるのです。これからの人生の中で,ステージをより上へ上へと上げていっていただきたいと念じております。

どんな大学で学んだか
 さて,この二年間,みなさんはどんな大学で学んだのでしょうか。教育の本質・根本は従前からの意を引き継ぎ,教職員一体となって次のことを目標としてきました。卒業なさるみなさんには,教育する側が志向したものを再認識してほしいと思います。
 まず,建学の精神〝鶴九皐に鳴いて声天に聞こゆ〟の現代的解釈としての〝 至誠〟が倫理として,学訓である〝尽心〟〝創造〟〝実践〟が普遍的精神として,生かされている短大。
 次に,人間として,女性としての品格を重んじる〝真珠のような女子短大〟であり,〝短大に品格〟が存在すること。
 三つには,学生と教師は,〝師弟同舟〟。学生と教師との絆が緊密な短大。
 四つには,目的意識をしっかりともって,真摯に学び続ける学風の短大。
 終りに,学校行事を含む教育が,〝学生主役〟〝学生第一主義〟で実践されている短大。
 以上五つを志向・標榜してまいりました。これを現実的なものにするには,楽しさだけではなく,自己犠牲を含めた厳しさが随所で課されたものと思います。その試練に耐えたみなさん,そしてみなさんのそれを支えていただいた保護者のみなさまには,祝福と感謝の誠を捧げながら,拍手を送りたいと思います。
不況に強い本学の教育
 ところで,社会に目を向けますと,昨年の秋以来,百年に一度という大変な経済危機が大嵐となって,日本へも上陸してきました。このような時での船出です。大変に厳しいかも知れませんが,この様な時だからこそ,本学での学びや,免許・資格が役に立つのです。本学の卒業生は不況に強いのです。そして,今後の日本の社会においては,有為な労働力として女性が求められています。今こそ,〝女性の自立〟が必要なのです。女性の自立は,深い教養に裏打ちされた品性がないといけないのです。資格や免許だけでは不十分なのです。幸いなことに本学には,他学や専門学校にはない独自の人間教養講座が設けられています。そして,必修となっている「現代社会と女性」という科目も設けられています。思い起こしてください。「女性学」「生きる力」「人間関係力」「コミュニケーション能力」「状況対応力」「生涯学習力」「論理実践力」「挨拶文化」等々,この二年間の日々の講義の中で,また,実習体験や学校行事をとおして。そして,先に述べたオムニバス形式の「現代社会と女性」の中では,特に現代社会においての女性の叡智(えいち)について学びました。深く深く心に刻まれていると信じています。
 その叡智と免許によって,社会に有為な女性となって自立してください。

二十一世紀は知識基盤社会
 二十一世紀は,知識基盤社会といわれています。社会へ出ても,己れ自身を磨くことを忘れないでほしいと思います。「生きるとは学び続けること。」なのです。学び続けることを肝に銘じ,自分を陶冶し続けてほしいものです。

母校の慈愛
 そして,不透明・多元化・流動化の社会の中では,当然壁にぶつかるでしょう。悩み苦しみ,心の核が揺らぐ時もあるでしょう。また,学び直しの必要性を感じる時もあるでしょう。これらいずれの時にも母校を思い出し,尋ねてください。慈母の如く,寛大な気持ちでお迎えし,一緒に問題を解決することをお約束します。
 卒業生のみなさん,自分の幸せに向って飛翔して下さい。ご多幸をお祈りします。

多くの人の笑顔に出会える喜び
食物栄養専攻  八木 理江
(純心女子高校出身)

 早いもので,本学に入学し2年が過ぎました。私は栄養士になるという目標の為に調理技術や専門知識を学びたいという気持ちで入学しました。入学当初はレポート提出や課題の多さ,授業のスピードの速さに驚き2 年間やっていけるのか不安に思いながら過ごす毎日でした。しかしながら毎日の授業や実習を受けていくうちに,自ら考えて行動する力や,様々なことに興味を持って取り組むことで広がる世界をとても感じることのできる2 年間でした。
 本専攻では,たくさんのイベントを経験しましたが,どのような時も喫食者の方へのおもてなしの心を持って,きめ細やかなサービスを提供することで,多くの人の笑顔に出会える喜びを知りました。それまでに費やす時間や準備には大変なこともありますが,その大変さが大きいほどやり遂げた時の達成感,ご指導してくださった先生方,クラスの皆との信頼関係が広がっていたように感じます。
 本学で学んだ2年間は短いようですが,私にとってはこれまでの人生で最も中身の濃い2年間でした。これからは本学で学んだ知識や食のサービスを通して,人と人のつながりと笑顔の絶えない栄養士を目指して生きていこうと思います。今日までご指導くださいました先生方に感謝いたします。
同じ目標を持つ仲間と共に
生活福祉専攻  尾崎 麻美
(聖和女子学院高校出身)

 本学に入学するまでの私は,全くと言っていいほど福祉についての知識がありませんでした。また福祉の勉強や学外における介護実習が進むにつれて,本当に私にできるのだろうかと,不安になる時もありました。しかし先生方の熱心な指導や,実習先での多くの出会いを通して,介護職に携わることの難しさと共に,この職業のやりがいの大きさを学ぶことができました。57日間の実習を通して,利用者や職員から福祉の素晴らしさを教えていただき,介護福祉士を目指して本当に良かったと思っています。
 同じ目標を持つ仲間と共に助け合い,共に競い合いながら支え合って成長してきたと感謝しています。一緒に頑張ってこられたことは,永遠の宝物になると信じています。卒業後は,別々の道に歩み出しますが,苦しい時にはきっと仲間との2年間の日々を思い出すことでしょう。支えていただいた家族・先生・友達・先輩・後輩に感謝しています。これからも本学で学んだことを糧としながら,介護職に最も大切な人間性を磨いていきたいと思います。2年間本当にありがとうございました。長崎女子短期大学のこれからの発展を祈ります。
魅力あふれる保育者への道
幼児教育学科  本多 真里奈
(長崎県立島原商業高校出身)

 私は,専門的な保育の基礎を学ぶ中で,多くの人に支えられ学業に専念し,充実した日々を過ごすことのできたことを非常に幸せに思っています。これまでの様々な経験や努力を積み重ねた思い出は,私の宝物となると同時に自信へとつながりました。
 毎日の活動一つひとつが貴重な学びとなった実習。緊張の連続で戸惑う場面も多々ありました。実習を通して基本的な知識だけでは保育は務まらないと痛感し,自分の未熟さや仕事の難しさ・厳しさに改めて気づかされました。保育の技術を習得する中で,先生方の言葉の温かさ,子どもの手に触れ共に育とうとする姿勢,個々に合った指導を試行錯誤しながら繰り返す姿に魅力を感じ,より一層保育者になりたいと思うようになりました。
 私は子どもの気持ちに寄り添い,共に心を動かすことのできる保育者を目指しています。常に自己課題をもち,目標を成し遂げることができるよう自身を向上させていきたいと思います。いつも見守り応援してくれた家族,互いに刺激し合い学生生活を楽しさいっぱいにしてくれた友人,学びの重要性を教え熱心にご指導下さった先生方,本当にありがとうございました。心から感謝いたします。本学で学んだことを誇りとし,今後も懸命に前を向いて生きていく所存です。
“学び”の精神を忘れずに
生活情報専攻  浦田 幸香
(長崎県立大村城南高校出身)

 本学に入学して早2年。この間,私は多くの人々と出会い,様々なことを学ぶ機会に恵まれました。入学当初から,すべてに対して前向きな姿勢で取り組むことと,常に“学び”の精神を忘れずに日々の生活を大切にすることを目標に掲げ,自分なりに努力を続けました。その甲斐あって,充実した学生生活を送ることができたと思っています。
 日常の授業では,専門領域の知識と技術の修得のみならず,実践型の授業を通じて今後の社会生活に大いに役に立つことを学ぶことができました。医療事務実習では,連携プレーと気配りの大切さを学び,より一層自分を成長させることができたのではないかと思います。また,高校時代に参加したオープンキャンパスで先輩方の体験発表を拝聴して以来,目標でもあり念願でもあった,オーストラリア国立モナッシュ大学への短期留学を実現することができたことは何よりの財産であり,自分自身の人生観や価値観,世界観までも変わるほどの貴重な経験となりました。ホストファミリーとは現在に至っても交流を継続させています。
 今後も,本学で学び,培ったことを糧として,常に“学び”の精神を忘れずに生きていきたいと思っています。今日までご指導くださいました諸先生方に深謝いたします。本当にありがとうございました。

 本学では,学生の個性を伸ばし,自主的に学ぶ姿勢と自己表現力を育てるため,2年生全員が卒業研究に取り組んでいます。今年も記念ホールを会場に,1年間の研究成果が発表されました。
○生活福祉専攻 1月27日(火)
研究室名 発表テーマ(発表者)
長尾研究室 思い出や経験を生かして
 ラポール ~回想法を通して~
 相手を理解したケア ~ハンドマッサージ・読書を通して~
 生きがいのある生活を目指して ~生活の中に楽しみを作る~
 楽しみや喜びのある生活 ~ニーズを知ることの大切さ~
 刺激のある生活を ~趣味活動を通して~
金松研究室 表現を楽しむ
 コミュニケーションの大切さ
 言葉の重要性 ~コミュニケーションを通して~
 利用者本位に考える重要性 ~笑顔のある生活を~
 楽しみの「場」を ~.散歩と絵を通して~
 エンパワーメントの大切さ ~歌詞カード作りを通して~
井手口研究室 他者との交流
 刺激ある生活の必要性 ~折り紙・レクリエーションを通して~
 楽しみのある生活 ~他者との交流を通して~
 人との関わりの大切さ ~生きがいの場を作るということ~
 利用者を尊重した働きかけ ~折り紙を通して~
 交流の場の提供
植木研究室 創作活動
 生活の大切さ ~利用者と貼り絵を通して~
 社会参加への一歩 ~個々の生活スタイルの大切さ~
 生きがい ~趣味活動を通して~
 生きがいについて ~塗り絵・貼り絵を通して~
 意欲向上への働きかけ ~気分転換・不満を解消することの重要性~
 楽しみがある生活の重要性 ~コミュニケーション・歌を通して~
田川研究室 認知症の人のケア
 生活に潤いを ~貼り絵・折り紙を通して楽しく過ごせるように~
 笑顔あふれる生活を ~学習療法・歌の本作り等を通して~
 新たな可能性を ~残存機能と介護者のあり方~
 活気のある毎日へ ~身だしなみを通じて~

○生活情報専攻 1月29日(木)
研究室名 発表テーマ
森研究室 Java によるアニメーション制作
福間研究室 気候変動について
吉村研究室 大洋州地域研究 ~オーストラリア編~
武藤研究室 医療事務の患者対応と3Dアルバムの作成
 ~ストレスを緩和するメッセージ~
奈良研究室 日本の食糧事情
濵口研究室 アイ・ラヴ・長崎 ~方言~
アイ・ラヴ・長崎 ~文化~

○食物栄養専攻 1月31日(土)
研究室名 発表テーマ
橋口研究室
食品学
食品加工学
水産練り製品に関する研究(第3報)
 ~ソフトタイプかまぼこの製造について~
長崎よか膳に関する研究
和泉研究室
公衆衛生学
食品衛生学
冷え性と食材の関係について
筋肉と基礎代謝の関係について
長崎よか膳に関する研究
 ~肌に良い食事について~
矢島研究室
生化学
栄養学
干し野菜の研究 ~野菜をもっと食卓へ~
ハーブの魅力 ~ハーブは生薬か~
長崎伝統野菜たっぷりの『よか膳料理』
 ~野菜料理が健康維持の役に立つ~
藤尾研究室 乾物の戻し重量に関する研究
 ~条件の違いによる重量変化について~
郷土料理に関する研究
 ~九州各地の晴れ食について~
野菜を用いた菓子の研究
長崎よか膳に関する研究
 ~骨粗鬆症予防のための料理~
山口研究室
給食管理
スチームコンべクションオーブンを用いた料理の研究(第5報)
 ~煮物について~
長崎よか膳に関する研究(第2報)
 ~生活習慣病予防のための料理と幼児食,高齢者ソフト食への展開について~
古賀研究室
臨床栄養学
栄養指導論
幼稚園児における野菜の認知度,食経験及び嗜好に関する調査
視力を改善する食事に関する研究
 ~栄養成分と視力の関係について~
長崎よか膳に関する研究
 ~長崎の食材・調味料を用いた料理~

○幼児教育学科 2月10日(火)
研究室名 発表テーマ
甲斐研究室
児童文化
ちいさなようちえん
池崎研究室
自然観察
『草木染め(5)』と『植物栽培』
中澤研究室
子どもと
ミュージカル
『生きてこそ』
山崎研究室
幼児体育
幼児の足部の発育・発達について(IV)
白石研究室
器楽
アンサンブル
楽器によって育つ心
 ~ジブリの世界~
下釜研究室
動きのリズム
身体表現劇「コケコッコーのひみつ」
小林研究室
発達心理
子どもの野菜生活 ~認識と好き嫌い~
恋愛保健室 ~エロスとマニアとその仲間たち~
永野研究室
福祉
自然保育の研究 ~生きる力を育むための環境~
障害者の生活史の研究
副島研究室
幼児教育と
情報
離乳食について
中嶋研究室
幼児教育
中嶋娘。の事件簿
中村研究室
幼児と
うた表現
おもちゃ箱からとびだすメッセージ
 ~たいせつなもの~

表彰者一覧
 本年度の卒業証書・学位記授与式において表彰される学生は次の通りです。

【小島賞】
平井 惠子(社会人学生) 幼児教育学科
 社会人学生として入学。向学心に燃え本学幼児教育学科において2年間,無遅刻無欠席で真摯に勉学に励びました。学友からの人望も厚く,人生の先輩として一般学生へ与えた影響は大きく,その姿勢は全学生の模範となりました。

学友自治会役員

 学生のリーダーとして学友自治会の運営に当たり,各種行事の企画や運営,サークル活動の推進など課外活動に尽力しました。

山本裕里香 (長崎県立西陵高校出身) 柴田 麻伊 (長崎県立島原商業高校出身)
森田 裕美 (活水高校出身) 森 加奈絵 (長崎県立諫早商業高校出身)
田中 沙幸 (向陽高校出身) 福田かおり (長崎県立鳴滝高校出身)
多久 花子 (長崎県立諫早商業高校出身) 上村麻衣子 (長崎女子高校出身)
森光 泰子 (長崎県立小浜高校出身) 白倉奈津希 (長崎県立口加高校出身)
川原千登勢 (長崎県立西彼農業高校出身) 馬場菜摘美 (純心女子高校出身)

<小島賞>
 この賞は,永年顧問として本学発展のために尽くされました故小島兼雄先生から寄贈された浄財を基金として設けられたもので,品行方正で徳行ある者,あるいは文化活動・体育競技等において特に優れた活動をした者に贈られます。

【全国栄養士養成施設協会長賞】
 橋口 えりか (純心女子高校出身)

【全国大学実務教育協会長賞】
 竹田  愛 (鹿児島県立志布志高校出身)

【日本介護福祉士養成施設協会長賞】
 原 奈菜美 (長崎県立大村高校出身)

【全国保育士養成協議会長賞】
 中村 智理 (長崎県立島原商業高校出身)

卒業記念品に図書館書架
  本年度の卒業記念品として,第42回卒業生一同より図書館用の書架4台をいただきました。
 今月末,閲覧室に設置されます。
 卒業生の皆さん,ありがとうございました。
書架