2024年3月31日、大阪市立自然史博物館研究報告第78号に、ダニの一種であるツツガムシの新種記載がなされました。和名は「マツオツツガムシ」、学名は「Leptotrombidium matusoi」です。新種のツツガムシに、和名も学名も松尾という名前が付けられ、埼玉県の高橋守博士が発表されました。名づけの理由は、松尾教授が作成したヤモリの標本の皮膚から新種のツツガムシが見つかったことによります。つまり、高橋氏から標本作成者である松尾氏に新種の種名が献名されたことになります。松尾教授の膨大な標本は国立科学博物館に寄贈され収蔵庫に保管されています。多くの学者が収蔵庫を訪れ、標本を見て調査研究をするそうです。高橋守博士は、ダニの仲間であるツツガムシの研究家であり、いろんな動物に寄生するツツガムシ類の研究家です。ヤモリ類に寄生するツツガムシは知られていなかったが、初めて松尾教授の作った男女群島産のニシヤモリで発見したそうです。 松尾教授は「ダニという寄生虫の仲間だけど、松尾という名前を付けていただき幸せいっぱいです」と話されていました。